Disk Union Interview: XLII - Ego Friendly

ORIGINAL INTERVIEW PAGE: http://diskunion.net/clubt/ct/news/article/2/12996

INFORMATION | XLIIファースト・アルバム「EGO FRIENDLY」リリース記念スペシャル・インタビュー!

  ファースト・アルバム「EGO FRIENDLY」をリリースしたXLII(シリー:以下X)のスペシャル・インタビューをお届けします! ■ リリースおめでとうございます。まず、聴かせて貰って思ったのは、HIPHOPとDUB STEP的な側面のエレクトロのバランスが凄く良い作品だなと思いました。HIPHOPなタイトなビートな質感と打ち方、エレクトロなベースラインと上モ ノっていうのが、XLIIの特徴のひとつだと思うんですが、その裏にあるシリアスな空気感が僕は凄く魅力的に思うんです。それはやはりロンドンや東京の生 活から 滲み出てきている部分だと思いますか? XLII X: ありがとうございます!どうでしょうかね(笑)。まあ、シリアスと言われると 確かにそうかもしれませんが、ロンドンや東京にはあまり影響を受けなさそうな気がしますけどね。個人的 に何に影響を受けたとか一番難しいところですね。大体曲を作る時、最初からどんなものを作りたいと決めて、面白い感じになるまでずっといじりますから、今 年はシンセにはまって、こういうのができちゃったんですよ!エレクトロと言われても、僕は やっぱりHip-Hop spiritですから、こんなふうにジャンルからはずれた感じになってしまいました(笑)。 ■アルバム・タイトルである「EGO FRIENDLY」の由来はなんですか? X: 言葉遊び凄く好きで、最近流行っているエコっていう事のパクリ名です(笑)。"Eco Friendly"っていう言葉があって、その意味は「地球に優しい」って事です。そのタイトルをぱくって、「エゴに優しい」にしました。解釈は自由です が、僕の意見で人のエゴに優しい音楽っ て事ですね。たまにすっごいえらそうな曲を聴いたら、何かイライラします(笑)。例えば、最初の2分意味不明なノイズを入れて、それから全くライムがない おしゃれそうなしゃべりにして、クライマックスにバンジョーを弾いて、「考えろや!」と怒鳴りだして、終わりっ。。。みたいな曲を耳にすると、「俺バカな のかな?何でこの曲を理解できないのかな?俺頭悪いのかな?」と考え出しちゃうから、そういうのはあまりエゴに優しくない音楽だと思います(笑)。今回の 作品はあんな気分にさせないように作りました!(笑)。意味不明なところは一切ないようにしていますので、凄くエゴに優しい音楽だと思います! (笑)。"Ego Friendly"です。 ■今回制作にあたって使用した機材を差し支えなければ教えてください。また、最もフェイバリットな機材を1つあげてもらえますか。 X: 機材オタクですから、危ない質問です!(笑) 申し上げます:作りはCubase 4 & 5はメインです。ミキシングはPro Tools 8 でした。シンセを本当にたくさん使いましたので、シンセのチョイスは1位Sylenth(Podgy Swing)、2位Juno106(Alive)、3位Minimoog(One Foot In The Rave)、4位 Massive(Plump Shuffleのベースライン)。打ち込みは大体 Oxygen49っていうMidiコンとPadKontrolです。プリアンプは Focusriteです。 ダブエフェクトはVesta Fire RV-1っていう凄く古いスプリングリバーブとか。使いました。。。デジタルなものが多いので、最後に音を暖かくするように、全トラックをビンテージのア ナログミキサーを通 します。本当に気持ちいい音がするやつですよ。まあ、全部書こうとしたら、10ページ以上になりそう!(笑)。 ■COMPANY FLOWをフェイバリットなアーティストに挙げているけれど、彼らの作品で特に好きな曲はなんですか?また、COMPANY FLOWのどこに影響されましたか? X: 「FUNCRUSHER PLUS(97年リリースのファースト・アルバム)」はクラシックです!好きな曲は全部ですけど、死ぬまで聴けるの は:“Silence"、"Blind"、もちろん"The  Fire In Which You Burn"。影響はやっぱりあの時代であそこまで外れた音楽を作って、そこでリスペクトをもらえたって事かな。この狭いHip-Hopの世界であの時の彼 らを超えたアーティストはまだいないと思います。今世界中から向けられるJ-Dillaなどへの憧れは全部彼らのおかげだと思います。音的に影響はあまり ないと思いますけど。 ■今回のアルバムでは、自身のRAPが入っている曲もあれば、インストの曲もあるけれどその分け方は何か基準があるんですか? X:いつも曲を作っている時、いい曲になるように何をすればいいのかなと考えて作っているだけです。今回作ったほとんどの曲にラップが似合わなかったので、入れなかっただけですね。 ■今、音楽を取り巻く環境が変わってきているなかで、XLIIはアナログもリリースしているけれどやっぱり世代的にもアナログの拘りというかアナログの愛着ってありますか? X: そういうのは全然ないです!まあ、もちろんアナログの音を本当に大好きですけど、アナログを出したら、アナログしか使わない人も聴けるだけって事かな。ま たクラブでかけてくれる人もいるし、そこにいるお客さんが皆聴けるし。とりあえずこの音楽をできるだけ色んな人に届けたいです。CDでもmp3でもアナロ グでも! ■持っているアナログの中で、これは誰にも譲れないなって思う作品をあげてもらえますか? X: 実はアナログあまり持っていないですよ!(笑)欲しいけど、中々Diggingする時間も無いし、DJもできないし、 人からもらったレコードとサンプリングネタしかもっていないですけど。でも、絶対譲れない1枚と言ったら、高円寺で30円で買った三田村真っていう人の 「酒と薔薇の日々に」っていう7インチです!これ本当に凄いですよ!(笑)「ヤクザもSoul Music大好きコッラー!」みたいな気分にさせる一枚です。歌の最初のラインは「殺し文句ニャー!」ですよ。笑笑 週一回絶対聴きます。 ■他のインタビューで、日本の好きじゃないポイントに「海外のラッパーをマネし過ぎのMCが本当に多い」って事をあげていたけど、MCにとって必要な事ってなんだと思いますか?また日本人と海外のMCの違いって何だと思いますか? X:日本人と海外のMCは一緒だと思いますよ。MCは何処でもMCですからね。日本人も他の国の人も、Hip -Hop 好きだから、MCをやっていると思いますので、あまり変わらないと思いますよ。何が違うと言ったら、自分の生まれて、育った状態のリアルさですね。北ロン ドンみたいな所に生まれた人は悪そうな、危なそうなラップしている時、それはリアルだと思います。マジでクソな所ですから。(笑)ただ、日本だと会社や社 会とかのラップのほうがリアルでしょう。危ない所あまりないから。今は全然違うけど、元々海外でラップをしていた人は本当に嫌な所で生まれた人ばかりでし た。でも、日本って嫌な所は何処ですか?人生はそんなに苦しくないでしょう。だから、そういう所をマネしなくていいって事ですね。僕が生まれた時Tシャツ 1枚、ズボン1枚、くつ0個でした。8歳の時-20度で毎朝3時からその日の食分のパン200グラムと牛乳200mlをもらう為16時間ぐらい並んでいま したよ。10歳までテレビを見た事なかったし。肉などは運が良ければ、月1回ぐらい食べれる程度で。そんな人生だから、海外のMCはああいうリリックにな る訳で。そこは海外をマネし過ぎじゃないですかね?人生が最高みたいなラップしましょうよ!(笑)。MCに必要な事は:1.オリジナリティ。2.自信。 3.自分の意見。4.上手く書ける、しゃべれる事  5.強い声。後は当たり前ですけど、スキルでしょう。(笑)。 ■リリース元のRAID SYSTEMはBROKEN HAZEのレーベルで、彼もHIPHOPやELECTRONICAという1つのジャンルに固執せずに幅広いアプローチをしていますが、そんな周りのアーティストをここで何人か紹介してもらえますか。 X: 周りっていう事より、最近日本で面白い事をやっている人を言います。DJ Audace - 仲間ですけど、彼が作っている曲は本当にかっこいいです。Eccy - 彼はいつも本当にいいペースで本当にいい作品をだしてますね。Olive Oil - 説明不要ですよね。Himuro Yoshiteru - 彼の曲も大好きで。Skyfish - 最高にいい人で最高にいい音楽を作っています。福岡のSatoっていう人の曲も本当に気に入りました。DJ Perroもヤバイです。Daddy Vedaも超かっこいい曲を作っています。後は最近耳にしたOil WorksのIchiroさん!ゆるい感 じで気持ちいい音楽を作っています。 ■Fubar Recordingsというレーベルでも活動されていますが、このFubarはどういう経緯で立ち上げたんですか? X:自分の「家」みたいな自分の所が無かったので、作りました。何かを出したい時、いつでも自分で自由に使えるレーベルです。最近このリリースなどで忙しくて、Fubarは静かな感じになっているんですけど。 ■サウンドを聴いて、GLITCH HOPやDUB STEPなサウンドからも何かしらの影響を受けているように感じるんですが、こういったジャンルの音は聴きますか?また、GLITCH HOPやDUB STEPでオススメな作品があれば教えてもらえますか? X: 実際はあまり聴かないですよ!(笑)。Glitch Hopの世界で Editっていう人しか知らないですよ。彼のトラックでGrouchが参加している一曲はかなり気に入りですけど。DUB STEPも何枚を持っているんですけど、そんなに詳しくないですよ。やっぱりDUB STEPだと、遅くて、暗くて、だるい感じのの曲は大嫌いです。BengaやHorsepower ProductionsみたいなファンキーなDUB STEPがいいですね。そっちのほうが少ないから、 あまり聴かないですね。最近見つけたちょっといいのはBracklesっていう人です。後はBare NoizeとMatt U とか。 ■MCでありビートメイカーでもありますが、ライブはどのような感じでおこなっているの?また、ライブに関しては何か意識している事はありますか? X: いつもパソコンとマイクですね。リアルタイムに曲をいじりながら、ラップしたり、っていうのが基本です。他にもスクラッチDJをフィーチャーしたりするこ ともあります。いつもいい雰囲気を作りたいし、人に声を出して欲しいから、かなり面白さは大事にしていますよ。毎回セッション的でフレッシュな気分を作り たいので、大体のライブがリハなしです。本当にLIVEですよ。毎回何が起こる分からない感じが楽しくて面白い!いつもステージから客さんのリアクション を見て、その場でリアルタイムで合わせています。最後にまだ踊っていないか声出していない人がいたら、僕の負けです!(笑)。 ■今までのライブ活動で、特に印象に残っているイベントはありますか? X:もちろんありますよ!2,3年前の話ですけど、恵比寿のMilkっていうクラブで普通にライブやっていたら、 急にステージに本当にベロベロな2人のオッサンが上ってきて、一人はマイクで何かラップぽいノイズを出 して、もう一人はブレークダンス風頭でスピンみたいな動き失敗して、そのままステージで寝てしまった。 彼らのあのクソさが 本当に面白くて、10分ぐらい笑いが止まらなかった。客さんももちろん皆大爆笑!ベロベロおっさん達:いつでも自由に参加してください!(笑)。 ■XLIIにとってのDISK UNIONとは? X:ディッガーの天国でしょう?僕の知り合いの中でレコードオタクが何人かいて、皆DISK UNIONに住んでいると思っていいぐらい行っていますよ。 ■今後の予定をお聞かせください。 X:今週木曜日から一ヶ月ぐらいヨーロッパ回ってきます。ライブして、その後やっと休みって事で2週間イ タリアでスノーボードしてきます。音楽の予定は本当に多くて、何を先にする中々決まれないですね。とりあえず、本当に最高にスキルが高い人と何か一緒に作りたいと思います。1月30日は長野で2月6日は大阪でリリースツアーしてきます。 ■では、最後に自身からアルバムの紹介をお願いします。 X:ジャンル不明誰でも聴けて、ケツを動かせる2010年のウソやかっこつけ何も無いエゴに優しい音楽 - 「EGO FRIENDLY」です! ■ご協力ありがとうございました。 XLIIアルバム「EGO FRIENDLY」ご購入はこちらから↓ XLII EGO FRIENDLY